ラーメン ぱっくん亭 ⇒ 地図はコチラ
>日祝定休日 11:30~23:00 (LO)
土曜競馬の昼休憩にふらっと目黒駅近くを自転車ドライブ。
周辺に幾つも飲食店が立ち並ぶエリアで、意外とたくさんの人が立ち寄るお店を発見したので、意を決してドアを開けてみました。普段の私ならあまり入らないタイプのお店ですが、ガラス越しに見える店内が賑わって見え、ちょっと地方競馬場の雰囲気と似たものを感じたからでしょうね。
こういうお店は常連で成り立っていそうな雰囲気もあって、1人では若干「場違い感」を視線で感じるのですが、そんな不安はすぐに払拭されました。カウンターで黙々とスマホをイジりながら食べている若者もいれば、仕事の合間のランチで来たらしいサラリーマンもいて、昼からほろ酔いの老人もいる。広い年齢層に愛されているお店だと分かったからです。
あと、注文を聞いてくれる年配店員さんの明るい笑顔が、「場違い感」は私が気にし過ぎただけの完全なる勘違いだと気付かせてくれました。本当、こういう小さなお店で最初に向けられる笑顔は、一気に安心感を得られるので大好き。
とりあえずオーソドックスっぽい醤油ラーメンと炒飯を頼みました。
厨房では、店員さんの中で最も年老いてそうなご主人が中華鍋を振っていて、他のお客様の注文した料理が完成していく様子もすべて観察できます。
スピードは年相応にゆ~っくりなので手際がイイとは思えませんが、絶えず入店してくるお客様が見事に回転しているわけですから、このペースで良いのでしょう。淡々とこなしていきます。
ただ、調理過程を観ていて1つだけ心配がありました。
あの次々と完成していく炒飯、どれもパラパラ感が無いような…。
私はしっかりと水気の飛んだパラパラ感のある炒飯が好きで、それこそラーメンのスープと相まって至高! という先入観があったので、正直この時はあまり期待できなかもしれないと諦めていたのです。
しかし…
見た目の通り、おたまの圧で米が潰れ、ドーム型を作ることのみが優先されたと思っていたこの炒飯。多くの人が初見なら期待しなさそうなこの炒飯。
…思いもよらぬ美味さッ!
パラパラ感は確かに皆無なのです。しかし、スプーンが止まらない。
むしろ主役は炒飯で、ラーメンはそれをサポートするスープであるかのようでした。たぶん私、この炒飯を食べたいがためにまた足を運ぶと思います。
様々な先入観を取り除いてくれたこのお店、侮れません。
確かに町中華が愛される理由って、長く続いているお店なら何処も「味」にあるものですよね。まさかの名店発掘でした。老若男女問わず、たくさんの人が足しげく通うわけだ。