威風(威風) 五反田店 ⇒ 地図はコチラ
>24時間営業 無休
おそらく、かつてないほどのラーメン戦国時代となりつつある五反田です。現時点にて入手している情報だけでも、新店が近場に5~6ほど参入します。同時に、コロナ禍の不振で撤退を止む無くされるお店もありますが、これは厳しい言い方をすればサバイバル。味は勿論のこと、国の施策(緊急事態宣言やまん防等)に負けないだけの生き残れる戦略を有していたかどうか。其処がカギです。
実は私、飲食店の記事をPちゃんに任せっきりで約2年ほど書いておりませんでしたので、新しい年に変わったことをきっかけにこれからちょくちょく、応援の意味も込めて書かせていただきます。飲食コンサル的な目線からの辛辣な意見をぶつける箇所も時としてありますが、其処は正直な意見としてお受け止めいただき、何卒ご容赦願います。
まずは味噌ラーメンと言いながら「ほぼ鍋物」感でニッチなファンを獲得していた嵐丸の跡地という点。駅も近くて遊楽街のすぐ傍。立地としては立ち寄り易く、文句なしと言って良いでしょう。しかし、これが嵐丸と近い味だとあまり意味がないわけですが…
メニューだけを見ると、思わず「あれ?刷り直し?」と言わんばかりに似ているわけです。どうやら、同じグループがパッケージ替えしただけのようですね。
券売機の位置も同じで…
席配置も同じ!
新店感は殆どありませんでした(笑)
ただ、だからと言って侮るわけではありません。パッケージ替えだって立派な戦略だし企業努力です。新店という息を吹き込むだけで客足の流れが変わった例は、ラーメン業界以外にも幾つだって有ります。一番大事な、味のほうを見てみましょう。
濃厚味噌のチャーシュー麺をいただくことにしました。
私は初めて訪れる際、できるだけそのお店が最も売りにしているラーメンに、チャーシューを増して食べます。で、一口目で感想が決まりました。
「嵐丸の時と同じで、これはラーメンというより鍋物や汁物の部類だ」
一見するとガッカリ感のある言葉に思えるかもしれませんが、私はこれをポジティブに捉えていただきたいです。何故なら、このお店は業態が24時間。好んで入ってくるお客様は、夜が遅くて夕食を求める人も居るでしょう。寒くなった身体を温めたい人も居るでしょう。ならばこの味は正解だと思うのです。
ラーメンには生姜が効いています。体が温まります。今回食べていない他のラーメンなら、純粋なラーメンを求める人の舌を及第点以上で納得させるものだってあるでしょう。それに、
炒飯や餃子は、とても安定して美味しいですよ。
外国人スタッフのワンオペやツーオペくらいで常時回されている店舗だと思いますから、材料の中には当然冷凍もあるでしょうけれども、いつでも好きな時間に来てこの味が食せる安心感は、コロナ禍だからこそありがたいというものです。
稀にチェーン店のラーメンや売上を批判して、自分のお気に入りの個人ラーメン店だけを推す人が居るけれども、あれって傍から見ていて鬱陶しいですよね。ラーメンマニアが嫌われる理由って其処です。何者でもない自分が評論家に慣れる場所だと勝手に思っているから。食べログレビュアーとかもそう(笑)
個人店ではできない面倒や努力を、チェーン店はやっています。
必ずしも「最強」をつくる必要はなく、ニーズに合わせて展開するのも飲食の手腕です。この「威風」はゼンショーさんですよね、素晴らしいと思います。