鶏そば きび 目黒店 ⇒ 地図はコチラ
>火~金 ※日曜も営業
昼 11:30~15:30 / 夜 17:30~22:00(土日は通し11:30~22:00)
>月曜定休日
何度も言ってきましたが、目黒はラーメン激戦区。似たり寄ったりのラーメンがないものだから、TOP4を決めろと言われれば十人十色。ただ「此処は絶対に入るよなあ」と真っ先に頭に浮かべるなら、私の中では不便な立地に在るこのお店。
まだ訪れたことが無い人のために言っておくとすれば、この立地は自らハンデを負っているようにしか思えません。駅からも微妙な距離だからバスを使わないと接近しづらいし、光の当たり具合は微妙でなんとなく暗いから営業中なのかどうかも分からないし、行列でもつくっていれば分かり易いけれども別にそんなこともないし。
(私が行列のできているタイミングで行ったことがないだけだったらスミマセン)
でも、他に名が売れていてアクセスの良い場所にある目黒駅近や権之助坂あたりのラーメン屋で大衆が止まって食べているのは間違いないと思います。不動前周辺もラーメン屋は増えましたから、わざわざ行こうとはしないかもしれないくらいの距離ですし。どうしてもこの店だけがハンデ背負い過ぎです。
それでも、私のファーストチョイスは此処です。電動自転車カッ飛ばして、定期的な目黒・白金・五反田エリアの散策ついでと考えればそんなに苦痛の距離でもない。何より「並ばなくて良いのはメリット」ですし、他では味わうことなんて殆どない食材が入っているのに、それでもキワモノ感は一切ない美味のラーメンを食すことができます。
店内も緊張の必要はないポップな壁。質だけで言えば高級感の中に在ってもいいようなラーメンですから、それなりの立地と店構えで出せば1杯1200円超えていても文句は出ないはず。本田圭佑ならこのラーメンにも2000円以上の価値を付けるのでは? 別に本田に認められる必要も意味もないのだけれども。
私が頼んだのは濃厚鶏白湯ラーメン。
チャーシューは凛とした食感、白髪ねぎも合わないわけがなく、張りのある歯応えの麺はスープがちょうど良く絡みます。そして極めつけが…写真で見えている緑色の食材。これ認知度調査してもそんなにたくさんの人が答えられるものではありませんよね?
どうやら「山くらげ(ステムレタス)」というらしいです。名前を聞いたって謎が深まるだけ(笑)
茎レタスの仲間らしく、コリコリ食感が楽しめます。出会いがしらは「何だコレは…」と思うのですが、別にクセがあるわけではなく普通に美味しく食べることができてしまうので、食べ終わる頃には「このラーメンには2種類の麺があったようだ…」と感動を持って帰ることになります。中国では貴重食材(王に捧げる貢菜)だったらしいですけど、今は果たしてどうなのでしょう。
少なくとも私は最初の出会いでこのお店の虜になりました。
焙ったチャーシューが乗った丼も美味しいですよ。
数あるこの周辺のラーメン店ではオリジナリティの強い1杯に感じたので、私がTOP4を選ぶなら最初に「鶏そば きび」が絶対入りますね。
味は美味しくて個人的には一番好きだったけど、味以外の面で幾つかの問題があって「長く続きそうにないな…」と思っていた五反田の2店は、案の定どちらも閉店してしまいましたので。両方に共通していた負の部分を言っておきます。
「椅子の高さ」
です。椅子を制する者が麵を制す、ですよ。